考察:元民主党・津田弥太郎議員のセクハラ暴行、なぜ不問?

津田 大沼

昨年9月17日夜、参院平和安全法制特別委員会が開かれ、安全保障関連法案の採決が行われた。その際、民進党(元民主党)の津田弥太郎議員(当時63歳)が、自民党の女性議員である大沼瑞穂参院議員(36)を暴行した。後ろから抱き付き、羽交い締めにし転倒させた上、引きずり回すという悪質なもので、テレビやインターネット等でその模様の動画が流れると、炎上状態となった。大沼議員は右手の薬指と小指を負傷、翌日の会議では包帯を巻いた姿で登場した。その後の報道で、それまでも津田議員は、他の自民党議員の顔面に唾を吐きつける、脅迫ともとれる暴言を浴びせるなどの悪質な行為をしていたことが発覚。現在でも津田議員を糾弾する声はインターネット上では収拾しておらず、「津田弥太郎をクビにしろ!」「公式に謝罪を行え!」との声が絶えていない。今年からTwitterなどでは、「津田弥太郎を逮捕せよ」とのスローガンで、「ネットデモ」と称される糾弾会が定期的に行われ、ますます炎上が過熱しつつある。

ところで、津田議員の暴行は、暴行罪よりも罪の重い、傷害事件となりうるものだ。これは過去の豊受真報コラム(2015年09月26日)でも検証したとおり、大沼議員の怪我が確認されているため。暴行事件(親告罪)であれば被害者自身が訴えなければならないが、傷害事件(非親告罪)ならば第三者の通報も可能であったはず。津田議員がいまだ法に問われないのは、被害者当人およびその周辺が通報を行わなかったことが原因だ。一部報道ではその原因が「元民主党が圧力をかけたため」となっているようであるが、大沼議員が本気で津田議員を訴える意志があったのならば、そのような圧力は関係ない。三権分立の原則があるからだ。では一体なぜ、大沼議員とその周辺は、津田議員を糾弾しようとしなかったのか?その答えは、大沼議員のプロフィールに隠されていた。

自民党大沼みずほ プロフィール(公式)
https://mizuho-onuma.jp/profile/

大沼瑞穂 所属団体・議員連盟(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E6%B2%BC%E7%91%9E%E7%A9%82
大沼議員の所属団体
実は大沼議員は、日中友好議員連盟、日韓議員連盟に所属。NHK仙台放送局報道記者を行っていた経歴をもち、中国語が得意。自民党に似つかわしくない、どちらかといえば民進党や左派政党が好みそうな経歴の持ち主なのだ。また、議員連盟を通し、民進党員との交流を行っていることも確実。つまり、大沼議員サイドが、民進党とのパイプを崩さないように「元民主党にダメージを与えたくなかった」というのが原因なのではないか。

元をただすと、津田議員が法に問われないのは大沼議員にも原因があるということ。犯罪者になりうる人物を見逃す大失態だ。自民党にとっても、民進党を糾弾するチャンスを逃したことになる。大沼議員にとって、自民党よりも民進党の方が大切だったのだろうか?インターネット上では津田議員のみがやり玉に挙げられているが、怪我をしてもかばい続ける大沼議員の行動がおかしいことも考えなくてはならない。

About the Author

赤松 伊織
赤松 伊織
豊受真報編集長、赤松伊織です。読者の皆様に様々な情報をご提供できるよう精進してまいります。豊受真報をご愛読くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。