比較:台湾への募金、どこが安全?

台湾 地震

2月6日に起きた台湾南部地震。ビルなどの建物が倒壊し、死者は100人を超える見通しとなっている。現在でも行方不明者の必死の捜索が続けられている。これについて、日本国内ではさっそく募金を呼びかける声が挙がっている。台湾は、2011年3月11日に東日本大震災が起きた際、GDPで比較した場合、日本にもっとも募金を行ってくれた国だ。テレビ放送を緊急チャリティー番組に切り替えるなどし国を挙げて大々的に日本を応援、最終的に200億円を超える規模の大金と大量の援助物資を日本に提供してくれた。現在日本国内で台湾に募金を呼びかける声が挙がっているのは、その「お礼」「お返し」の意味も含んでいる。肝心の募金先であるが、一体どこに募金すれば良いのか悩んでいる方も多いことだろう。せっかく募金するのならば、効果的に台湾の人々に思いを届けてくれる機関を選びたい。比較、検証してみよう。

■日本ユニセフ、ユニセフ
募金といえばまずこれを思い浮かべる人が多いと思われる。だが待ってほしい。日本ユニセフ(=公益財団法人日本ユニセフ協会)は、2013年、募金額の2割を、活動資金を名目にピンハネしていることが判明した。日本ユニセフの協会大使は、中国共産党にべったりで知られるアグネス・チャン氏。中国と台湾の仲の悪さも考慮すれば、とてもでないが信用できたものではない。ではユニセフ(=国際連合児童基金)はどうかというと、こちらもあまりアテにはできない。ユニセフ親善大使を務める黒柳徹子氏は、在日韓国・朝鮮人団体の運営する「コリアボランティア協会」の賛同者筆頭。自身の著書である『窓際のトットちゃん』を韓国語翻訳して韓国で出版したり、「ユニセフ親善大使として活躍し、『トット基金』を通じてろう者の社会参加も支援した功績」が讃えられ朝日新聞社から「朝日社会福祉賞」を受賞したりしていることを考慮すれば、あまりユニセフも信用できない。日本ユニセフ、ユニセフは募金の対象から外した方が無難だろう。なお、日本ユニセフとユニセフは全く関連のない別組織だ。

■コンビニ、スーパー
よく見慣れた、コンビニエンスストアやスーパーマーケットのレジやサッカー台に置かれている募金箱。余ったおつりなどを手軽に募金できる環境にはあるが、管理がいい加減な可能性が高い。なにより小銭しか入れられないような状態であるから、少額募金では気が済まないという方にとっては使い物にならないことだろう。また、台湾への専用募金箱が用意されていたとしても、コンビニ・スーパーの大元を通し、さらに日本ユニセフやユニセフなどの別の団体・組織を頼って台湾に譲渡されることになるため、もっとピンハネ率が高くなっている可能性がある。

■街頭募金
一番アテにしてはいけないのが街頭募金だ。本当に善意で募金活動を行っている人々もいるが、ボランティアやチャリティ活動と称して詐欺を行っている人々もいる。2014年には、「アジアの可哀想な子供に寄付を」「難病への支援を」「フィリピン人を助けよう」などと称した街頭募金詐欺が各地の駅で多発、社会問題となった。もし詐欺だった場合、元締めには暴力団や新興宗教団体などがいる可能性も高く、さらなる犯罪に流用される危険性がある。身元のはっきりしない街頭募金には注意だ。

■日本赤十字社
比較的安全といえるのが赤十字。国内・国際災害対策や社会福祉、救急に関係する講習などを行っている組織だ。献血でよく見かけることから赤十字の名称を知っている方も多いことだろう。赤十字社は各国に存在し、密な連携をとって協力している。台湾にも民間による運営ながら赤十字が存在(正式名称は「中華民国紅十字会」、日本国内では「台湾赤十字組織」あるいは略して「台湾赤十字」と呼んでいる)しているため、台湾人のために効果的に募金を使ってくれると思われる。日本赤十字社は、8日、台湾南部地震への募金受付を開始、ホームページ等で公式にアナウンスを行った。

台湾地震災害】救援金の受け付けを開始しました 2016年2月8日(日本赤十字社)
http://www.jrc.or.jp/press/160208_004091.html

ただし、台湾国内では懸念も浮き上がっている。台湾赤十字は中国の介入を受けているのだ。そのため台湾では、日本赤十字社に募金が行われても中国が何らかの介入を行い、効果的な募金にはならないのではないかとの疑念が広まっている。

■公式に募金を開設した台湾の役所に直接振り込み
これが一番安全といって良いだろう。台湾・台南市役所の直属の新聞社が8日から公式に募金受付を開始した。専用銀行口座は外国人向けにも開設されており、台南市に対し振り込みを行うことができ、もっとも効果的に募金を行える。台南市役所は公式ホームページで同日からアナウンスを行っている。

臺南市政府社會局社會救助金專戶捐款中英文對照表(台南市役所 ※台湾語ページ)
http://disaster.tainan.gov.tw/disaster/page.asp?id={9C3B5CCC-A9BB-437C-8B06-694EB567B353}&disasterid=&projectdate=&projectname=
台南市

銀行:臺灣銀行臺南分行 (銀行代碼:0093)
BANK OF TAIWAN TAINAN BRANCH
國際匯款0040093 (Tainan Branch)
帳戶:臺南市政府社會局社會救助金專戶
TAINAN CITY SOCIAL ASSISTANCE ACCOUNT
帳號:0090-4506-5055
備註事項:指定0206賑災
0206 Earthquake

実は、振り込み先の台湾の銀行は、「台湾銀行台南支店」。「台湾土地銀行」(統治時代の名称は「日本勧業銀行」)の支店であり、日本統治時代に日本が台湾に作った銀行の支社だ。それだけに、安心感もある。

■その他
都道府県、市町村などの各自治体でも公式に募金を開設しているところがある。現時点では、仙台市や福岡市などが台湾への募金を開設済み。ただし、自治体がどのように募金を台湾へ送るかは謎だ。結局ほかの団体・組織を通じて譲渡する仕組みならば、あまり信用しない方がいいのかもしれない。

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できることならば直接台湾の人々を助けたいという方も多いことだろう。しかしなかなか現地へ行くことは難しい、そのような場合、募金が大きな力になる。思いを届けるため、どこに募金を行うのがベストな選択肢なのか、よく考えよう。

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赤松 伊織
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豊受真報編集長、赤松伊織です。読者の皆様に様々な情報をご提供できるよう精進してまいります。豊受真報をご愛読くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。