厚生労働省の調査によると、外国人患者を受け入れたことのある医療機関のうち、3割が不払いの経験があったことがわかった。訪日外国人観光客が病院などで治療を受けた後に医療費を支払わないケースが多発している。
特に中国人は、観光としながらも医療目的で訪日するケースが多く、その原因は中国の医療が信用できないからだという。また、2010年、当時の民主党政権は医療観光を強化する方針を閣議決定しており、外国人はそれまで日本に1年以上滞在しないと日本の健康保険に加入できなかったが、2012年に条件が「3ヶ月以上」と緩和された。これにより日本の税金が湯水のように使われ、外国人が医療制度を悪用するケースが相次いでいる。高品質で知られる日本の医療が、中国人にとって踏み倒しの聖地となってしまっている。
さらには旅行保険に加入しない外国人も多く、日本は旅行保険に加入しているか調査することなく外国人観光客を受け入れていることも重なり、なおさら踏み倒しが発生する原因に。政府は内閣官房に不払い問題に関するタスクフォースを立ち上げ、厚労省、外務省、観光庁などが連携して対策をつくるという。