【利府町長選】中野正志参議院議員、またしても自民党を混乱させる

中野正志

中野正志参議院議員がまたしても、仙台・宮城の自由民主党を混乱させた。
2018年の利府町長選挙(2月13日告示18日投開票)で、中野氏の親戚の羽川喜冨氏を応援し投票を呼びかけるため、自由民主党の推薦が確実だったはずの熊谷大(くまがい ゆたか)元参議院議員の推薦を取り消させる事態を引き起こしていた。

熊谷大
熊谷大氏と言えば、参議院議員時代に東日本大震災の激甚被災地を小泉進次郎議員と共に重点的に視察し、自民党の政権奪還後の震災復興政策に尽くした実績がある。2016年の参院選では僅差で落選したものの、出口調査の結果では、利府町も含む沿岸部での支持は優位にあった。鈴木勝雄町長の後継指名を受け、村井嘉浩宮城県知事(写真)の推薦を受け、選挙応援には自民党の稲田朋美議員や参議院東日本大震災復興特別委員長の江島潔議員、宮川典子衆議院議員、黄川田仁志衆議院議員、県内では伊藤信太郎衆議院議員、小野寺五典防衛大臣夫人という錚々たる顔ぶれが揃ったが、それでもなお、自民党宮城県連は熊谷氏の党推薦を見送ったのである。熊谷氏はこの異常事態を受け、選挙公示日までやむを得ず、自身のSNSの更新の中止に追い込まれた。

中野正志
中野正志参議院議員は過去に自民党を離党後、現在は一人政党「日本のこころ」。ネットでは通称「日ころ大魔王」として、徹底した安倍政権支持と自民党支持を貫いている。2017年の仙台市長選挙では自身の後援会長でもあった市内有数の経営者の菅原裕典氏を推して選挙を仕切るも、選対から自民党を追い出した結果落選。
秋葉賢也衆議院議員と仙台市議会議員
同年の衆議院議員選挙では、自身の元々の選挙地盤を奪回すべく、秋葉賢也衆議院議員の自民公認を外すよう、自身の元秘書であった複数の市議に執拗な工作を行うも失敗。最後は菅義偉官房長官に諭される形で中野議員自身も最後は秋葉議員を応援する形となったが、混乱の余波は投開票日まで長引いた。
金剛山歌舞団2016仙台公演
今回の熊谷大氏への選挙妨害は、熊谷氏に関するネガティブキャンペーンを選挙区内と支持者に地味に陰口で回すというものであったが、中には熊谷氏の遠縁の親戚が北朝鮮金剛山歌舞団2016仙台公演に広告を出しているなど、おおよそ事実検証もできなければ熊谷氏本人の過去の政務の記録にも出てこない噂が、SNSにまで流された。そもそも金剛山歌舞団の公演パンフレットを有している人物がリークした情報という点でも奇妙である。

中野正志氏は2019年の参議院議員選挙を見据え、何としでも自由民主党に復党し、仙台・宮城の自由民主党を支持する有権者に、「全国比例は中野正志」とPRしたいのだろう。その時に宮城県の全国比例のライバルになるのは、かつて中野氏が徹底的に冷遇した、和田政宗参議院議員である。

熊谷大
利府町長選挙の投開票の結果、熊谷大氏が当選した。いよいよ中野正志氏は、自民党宮城県連を三度も混乱に陥れた議員として、全国の自民党からも厳しい状況に追われることになる。

2018年2月19日


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天之加久矢
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