海外で日本の妖怪ブーム 「怪猫」じわり広がる

kaibyo 怪猫

日本の妖怪は世界でも異質だ。海外の化け物の類というと、モンスターやゾンビなど、基本的に人間を襲う構図が当たり前。しかし日本の妖怪は何の意図があって生み出されたのかわからないようなものが多く、ただ佇んでいるだけ、こちらを見ているだけといったように、人間を襲わないものも多い。あるいは万が一出会ってしまったら最期、死を回避できない理不尽な妖怪もいる。その不気味さに注目した外国人の間で日本の妖怪がウケているという。

中でも最近になって人気が出てきているのは、「怪猫」(かいびょう)。化け猫の一種である怪猫は「Kaibyo」としてそのまま海外に広まっており、「The Supernatural Cats of Japan」(=日本の超野生猫)などと説明され、本が出版されるなど、異質の人気が広まりつつある。アメリカではそのデザインや芸術性に着目され、美術作品として書籍を購入する例が増えてきている。そもそも日本の猫は性格が大人しい、顔が穏やか、人に懐きやすいといった面で海外から愛されており、一時期は三毛猫ブームが到来したほどだ。現在でも日本猫を特集した写真集が売られるなど、その人気は健在。その延長線上なのか、はたまた実物とのギャップからなのか、怪猫もまた外国人から好かれているようだ。

実は日本でも「怪猫」ブームがある。1960~70年代に時代劇ホラーとして怪猫にまつわる映画が多数制作されていた時期があり、その後ビデオブームが訪れた際にもビデオ映画として怪猫を題材としたホラーが乱発されていた。遅れて海外にも「怪猫」が轟いたのか、舞台は日本から世界へと拡大されたが、今でもかわらず怪猫は人々を恐怖に陥れているのだ。


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赤松 伊織
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豊受真報編集長、赤松伊織です。読者の皆様に様々な情報をご提供できるよう精進してまいります。豊受真報をご愛読くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。