道路標識を外国人に合わせて変更? 東京五輪開催に向け

道路標識

2020年の東京五輪・パラリンピックを控え、警察庁が一時停止を示す道路標識を外国人に分かりやすい表示に変更する検討を始めたという。現在の標識は「止まれ」と表示された逆三角形であるが、「STOP」を併記したり、欧米で主流となっている八角形にしたりする案が浮上している。共同通信などが報じた。

報道によると、警察庁は、一時停止の標識は全国に約170万ヶ所あるとしている。全ての標識を八角形に取り換えた場合、約255億円の費用がかかる見込み。同庁の担当者は「現在の標識は国民に定着しているが、外国人にわかりやすい表示の選択肢を検討していきたい」としているという。

訪日外国人による観光収支は3兆円規模とされる。日本にとって外国人観光客はビジネスとして欠かせない存在だ。しかし反論もある。道路標識は1899年(明治32)に警視庁が東京に導入した。その後1922年(大正11年)に「道路警戒標及ビ道路方向標ニ関スル件」を施行、全国で標示の統一が始まった。その後もわかりやすい形に修正を重ねながら現在に至っている。変更されれば、それまでの歴史が一気に破壊されることになるのだ。また、標識等は外国人に日本語を覚えてもらう絶好の機会であるにもかかわらず、それを撤去することは反対との意見もある。日本が外国に擦り寄るだけがグローバリズムではなく、外国人が日本に親しみをもつこともグローバリズムだという主張だ。現在のところ道路標識変更はまだ決定には至っていないが、今後変更が決定された場合、異論が噴出することになりそうだ。

(関連)

「止まれ」の標識見直し検討 警察庁、五輪前に外国人対応(日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H8Z_R20C16A1CR0000/

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赤松 伊織
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