民進党・蔡英文総統誕生で中国が過敏に反応

蔡英文

台湾で16日に行われた総統選。独立志向で親日派の最大野党・民進党の蔡英文(ツァイインウェン)主席が圧勝したことをうけ、中国が発狂気味だ。

中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、17日、「台湾の民衆が独立路線を支持したわけではない」とする社説を掲載、選挙結果に焦りを隠せない様子。そして中国国営紙・新華社は「中台関係の主導権は終始、中国の手の中にある」との社説を掲載、台湾独立に絶対反対の立場を表明。さらに中国の焦りはメディアのみに留まらず、中国国務院台湾事務弁公室は、「我々の台湾に対する方針は明確で一貫したもので、台湾の選挙結果によって変わることはない」「92年コンセンサス(九二共識)を堅持し、いかなる台湾独立運動にも断固反対する」と支配欲と独占欲まるだしのコメント。中国政府としては「蔡英文」をインターネットで検索禁止にして言論弾圧を徹底。その他の中国メディアなども選挙結果を酷評、あるいは大きく取り上げないなど、現実逃避気味だ。また、なぜか韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領も蔡氏に当選祝電を送らないなど、中国をいたわるかのような反応。蔡氏は、中国との関係について「一貫性があり、予測可能で、かつ持続的な関係を築く」と述べ、現状維持を目指す姿勢をあらためて表明、台湾政府としては中国に選挙結果の尊重と平和維持の呼びかけを行っている。

台湾はいまだ中国共産党の支配から逃れられていない。民進党は1999年に台湾前途決議文を採択し党綱領に台湾独立を明記、主張を行っている。一方、李登輝前総統などは中国との連盟を堅持。現在の台湾は、「台湾の発展のために完全独立は確実なものにするべき」との主張が隆盛、独立派が圧倒的な支持を得ている。選挙前夜の15日には、蔡氏を応援する台湾市民らが台北中心部に約10万人集結、大規模な集会が行われたほどだった。中国・韓国を除く、日本を含めた他国も、台湾の独立を支持する意見が目立っている。

About the Author

赤松 伊織
赤松 伊織
豊受真報編集長、赤松伊織です。読者の皆様に様々な情報をご提供できるよう精進してまいります。豊受真報をご愛読くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。