<館中いじめ自殺>謝罪しない加害者生徒と対策しない仙台市

館中学校いじめ自殺事件の公園献花台

昨年2015年8月に仙台市教委が発表した仙台市立館中学校の男子生徒いじめ自殺事件は、年があけた2016年1月現在もなお、加害者生徒とその保護者らからの謝罪が一切ない状態が続いている。

男子生徒が自殺したのは2014年9月。その直後、担当の佐伯むつみ教諭は生徒に対し、「彼は転校しました」と説明。いじめ自殺が発表されたのは、第三者委員会の調査後の2015年8月だったが、学校名が伏せられた。さらに、学校集会ではいじめ自殺があったことを発表しない一方、生徒たちがネットに書き込むことを禁止するという緘口令が敷かれた。その後、9月になって館中学校と校名を発表したが、奥山恵美子仙台市長、市教育委員会、館中学校の三者はいずれもそうした一連の対応を「遺族の意向」と説明し続けている。

12月21日、被害者遺族は奥山恵美子仙台市長との面会に際し、市長宛の手紙を河北新報を通して公開した。その中には、「市長の意向で発表に至ったが、直後から『遺族の意向』を繰り返し、市長も市教委も私の背中越しにしゃべっているようだった。私たち家族を守ってくれることはなかったし、逆に私を盾にしていると思った。」という、悲痛なメッセージが込められている。

館中学校は昨年10月に保護者説明会を開いたが、加害者生徒の保護者のみ別室で集合した。そして、現在に至るまで遺族への謝罪を行わない姿勢を、一切崩していない。義家弘介文科副大臣は11月に仙台市教育長に対して、加害者が保護者を含めて謝罪することが重要である旨を伝えているが、それを全く無視した状態が今も続いている。
仙台市泉区中学生いじめ自殺 市教育長、国に報告

また、市や学校が発表する今後の対策には、「いじめ防止対策推進法」(2013年10月制定)にある「地方公共団体は、学校・教育委員会・児童相談所・法務局又は地方法務局・都道府県警察その他の関係者により構成される『いじめ問題対策連絡協議会』を置くことができる(法第14条第1項) 」が運用されておらず、警察を完全に蚊帳の外に置いた状態が続いている。

インターネット掲示板爆サイ.com仙台市雑談では、こうした状況に対して理不尽を感じる地元住民や在校生・卒業生の生徒らが現在も議論を続けており、同時に、彼らが中学校に隣接する公園に設置した献花台も維持され続けている。その中で、特に話題にのぼる人物がいるので、一部をここに紹介する。詳細は同掲示板を参照いただきたい。

白戸聖也 元1-1
砂川奏太 同 父は住吉台小教師
佐藤諒汰朗 同
鳴嶋將勝 同 母は住吉台小教師 父は八木山中教師
根本響 同
泉孝明 同
早坂翼 同
阿部聖 同
佐藤大介 元1-3
高杉海斗 元1-3
倉田拓実 元1-3 母は館小PTA会長
酒井捷来 元1-3

なお、同掲示板では、事件に無関係な生徒もしくは関係性の不明な生徒が巻き込まれないようにするという、最低限の良識に基づいた配慮がなされている。

被害者生徒が生きていれば今年から中学3年生となり、高校受験を控えて試験勉強に励んでいたことだろう。そして、市が生徒を庇うのは、原則として義務教育期間までである。当然、高校進学時には生徒の情報が、各学校に伝えられる。被害者生徒の遺族に対して、加害者生徒とその保護者は謝罪しない姿勢を崩さず、学校も市も奥山市長もこれを追認した。このことは、もはや動かすことのできない事実である。

2016年1月11日
天之加久矢

参照
<仙台いじめ自殺>何度、夢で抱きしめたか
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151222_13017.html

爆サイ.com仙台市雑談掲示板
http://bakusai.com/thr_tl/acode=2/ctgid=104/bid=1938/

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天之加久矢
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