コラム:で、銃剣道必修化の議論はどこへいったの?

教室

中学校で銃剣道が必修化されるとのデマが飛び交った。発端は朝日新聞。中学校では主に剣道と柔道が武道として行われているが、元々銃剣道を行ってもよいことになっている。これを朝日新聞が新学習指導要領について報じた際、「復活」「新たに追加」などとイメージ操作を行ったことでデマが広まった。極左思想全開の朝日新聞のことだから、おそらく日本が右傾化していることを強調したかったのだろう、またもや“うそ新聞”の名が浸透する結果に終わった。

しかしそれだけではおさまらなかった。全日本銃剣道連盟は必修化される場合の議論をノリノリで受ける旨を公言、さらにインターネット上では銃剣道必修化を歓迎する声が多数。結果として朝日新聞の目論見は大ハズレ、余計に右傾化を招く事態に相成った。これまではマイナーな武道であったが、銃剣道に興味をもつ若者も多数現れ、大手動画共有サイトとして知られる「YouTube」ではその試合風景の検索が格段に増えた。朝日新聞のデマは結果として大型ブーメランとなってしまった。

ところで、実際に銃剣道を中学校で必修化することは可能なのだろうか?答えはノー。それは学校教育が飽和状態にあることが原因だ。文部科学省の5月の調べによると、学校教員は過労死ラインを大幅に上回る労働時間であることがわかっている。特に体育教師については、2008年に改訂された新学習指導要領により「ダンス」が必修化されたため負担が倍増。それまでダンスなど習ってこなかった教師がダンスを教えなければならないのだからその苦労は半端ではない。また、2010年台に突入してからは一人ひとりの生徒に合わせた教育を行うとの風潮が生まれているため、教師の判断力もこれまで以上に必要となっている。そのような状態で銃剣道が必修化されたとしても、昇華できるわけもなく、さらに飽和状態を招く結果となってしまうことは明白。銃剣道を必修化させるならば、学習内容の精選がまず必要なことは言うまでもない。おそらくそういった議論をすすめていくことになると、10年はかるく超える。今すぐ銃剣道を必修化するのは無理な話なのだ。

極左にとっては右傾化アピールにすぎなかった銃剣道必修化のデマ。しかし特大ブーメランによって、より右傾化を招く結果になってしまった。が、極左の諸君は安心してほしい、必修化には相当の議論が必要なのだ。これに懲りて極左メディアは、デマはもうやめたらどうだろうか。


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赤松 伊織
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豊受真報編集長、赤松伊織です。読者の皆様に様々な情報をご提供できるよう精進してまいります。豊受真報をご愛読くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。