【論説】仙台南中山中生徒自殺事件-生徒のLINE履歴削除指示の証拠隠蔽発覚

小岩康子

奥山恵美子仙台市政において、生徒がいじめを苦に自殺したことが2度にわたり学校と市によって隠蔽されていたことが発覚した。

今回発覚したのは、仙台市立南中山中学校。今年2月3日に当時中学2年生だった男子生徒が自殺。翌2月4日の15時に開かれた、仙台市と南中山中学校が合同記者会見では、大越祐光仙台市教育長、小岩康子南中山中学校校長ともに、生徒の自殺の原因がいじめであるという情報がなく、その認識がないことを発表した。

しかし、実は生徒が自殺した直後、学校教員が同級生宅に訪れ、自殺した生徒とのLINEによる会話履歴の画像を削除させていたことが、今年12月28日になって判明したのである。当然ながら遺族側は隠蔽を抗議。一方、仙台市教育委員会は遺族に対し、「現時点では認識していない。事実を確認したい」と再度言い逃れを行っている。

自殺直前の生徒からのLINE履歴には、「無視された」「最近精神崩壊している」などの、いじめの証拠となりうる悲痛な会話が残っていたが、複数の教員が自殺直後に同級生宅を訪問。LINE履歴の画像をデジタルカメラで撮影後、「広まったら困る」とその場で削除を命じたという。

南中山中学校側は、生徒が自殺した直後に生徒の自宅を訪問し、LINEの会話履歴を確認し撮影し、さらに生徒には削除させていたにも関わらず、翌日の記者会見で、「いじめについて今のところ認識していない」と、虚偽の発表を行ったことになる。これは明らかな学校と市教委と市による連携した証拠隠滅であり、いじめ自殺の隠蔽である。

大越裕光
小岩康子
今回の自殺の原因であるいじめの証拠隠蔽は、奥山恵美子仙台市政によるいじめ対策が、本質的に何一つとして変っていなかったことを明らかにするものである。

仙台市立館中学校で当時中1だった男子生徒が2014年9月に自殺した時、佐伯むつみ担任教諭は「彼は転校しました」と嘘の説明を在校生に行い、自身も療養を理由に休職。翌2015年からは同市の広瀬中学校に転勤した。その年の8月に仙台市は第三者委員会の発表を受けていじめ自殺があったことを発表したが学校名を伏せ、さらに在校生らに対して名前を出すと名誉毀損になると緘口令を敷いた。
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2015年11月5日、大越裕光仙台市教育長は、義家弘介文部科学副大臣と面会し、「大変ご迷惑おかけしております­。おわび申し上げます」と頭を下げた。しかし、その舌の根も乾かぬ2016年2月4日に、「いじめが原因で自死するようなものはないと認識」と、南中山中学校のいじめ自殺事件でも事実上の隠蔽を行ったのである。

奥山恵美子
奥山恵美子仙台市政は今年2016年12月20日に、いじめの重大事案が起きた際の速やかな公表を含む対応マニュアルの素案をまとめたが、肝心の教育を運営する仙台市教育委員会も学校も隠蔽体質を何一つとして変えていないことが判明した今、各人の責任追及を徹底して行わなければいけないだろう。

2016年12月30日


参考:
<仙台中2自殺>学校、LINE履歴削除指示
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201612/20161229_13030.html

いじめ重大事案速やかに公表 仙台市教委が素案
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201612/20161221_11036.html

<論説>仙台南中山中生徒自殺事件 原因はやはりいじめか
http://www.media-japan.info/?p=726

仙台市で再び中学生が自殺 学校名もネットで特定される
http://www.media-japan.info/?p=698

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天之加久矢
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