【論説】館中いじめ自殺事件で命日と初公判前に献花が汚される異常事態に

館夏祭り

仙台市立館中学校のいじめ自殺事件は、いじめを認めない被害者生徒らを相手取った初公判まで残り2週間を切り、被害者生徒の命日も目前に迫っている。そうした中、地元住民有志らによる中学校に隣接する公園の献花が砂利で汚され、約1年間に寄せられた記帳のほぼすべが破損されるという猟奇的な展開を見せている。

2016年9月9日、地元住民が異常を発見。献花が行われている噴水跡に置かれた土のうが献花に投げ込まれ、砂利が飛散。さらに、記帳簿を保管しているストッパーつきのプラケースが開け放しにされ、前日の雨で水びだしにされ破損されていた。警察による現状確認も行われた。
献花に投げ込まれた土のう
地元有志が清掃を行った後の、献花に投げ込まれた土のう。故意に引き裂かれている。

公園の献花は昨年9月から地元有志らによって行われ、被害者生徒の遺族も訪れ感謝している。今年7月、泉ビレジ館連合町内会は同会が主催する夏祭り前に献花を撤去するよう市に要請したが、市は献花を移動するよう求める看板のみ設置。7月30日の祭り当日の献花の行われている噴水跡は本記事の見出し写真のとおり、小中学生らの憩いの場となっており、多くの町民から被害者生徒を思いやる心が感じられた。
やかた夏祭りステージ
連合町内会長のステージ上のスピーチでも、「これからの館に必要なものは何だと思いますか?」という町内会長の問いに、「いじめのない町づくり!」という声があがった。
カリヨンたより
8月の町内会の会報では、公園の献花が継続していることを批判し今後も撤去を「課題」とする旨が知らされている。
http://www.yakata-cc.odense.jp/5-15-2561.html
そして、今月の9月27日はいじめ自殺事件の被害者生徒の命日であり、翌10月3日は仙台地方裁判所で初公判が行われる。また、9月10日から16日は厚生労働省が定める自殺予防週間である。そうした中での何者かによる献花への土のうの投げ込みと記帳の破損行為に、地元住民らは怒りの声をあげている。

現在、記帳用のプラケースがふたたび献花の前に設置されているが、そこには献花と記帳の被害報告とともに、第一回公判の日程が掲示されている。仙台市立館中学校いじめ自殺事件の初公判は、平成28年10月3日の13時15分、仙台地方裁判所の401号法廷にて行われ、傍聴希望者は開廷15分前に入廷できる。誰でも傍聴可能である。

東北各県をはじめ全国で相次ぐ学校のいじめ自殺事件の中でも、館中学校の事件はその展開の異常さから全国レベルでクローズアップされている。そして、館中学校に隣接する公園の献花は、学校で起きるいじめ自殺に対してどのように向き合うかという本質的な問題を、訪れた人すべてに問うものとなっている。

2016年9月15日

参考
【論説】仙台市立館中いじめ自殺事件で3度目の献花撤去要求看板
http://www.media-japan.info/?p=2233

【論説】館中いじめ自殺事件で連合町内会は夏祭り前に献花を撤去せよと要求
http://www.media-japan.info/?p=2170

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天之加久矢
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