また北朝鮮に不正輸出を行っていた企業が摘発 行政処分

吉田豊

現在、日本は北朝鮮に対し禁輸措置をとっている。原因は、北朝鮮が核実験および弾道ミサイル発射をたびたび行い、安保理決議違反と認定されているからだ。そのためことし3月末から日本も制裁強化を実施、北朝鮮への輸出は禁止とされている。しかしこのところ、北朝鮮へ密輸を行う業者が摘発される事例が相次ぎ、今月26日にも、経済産業省は、不正輸出を行っていた業者に対し行政処分を行ったことを公表した。

今回処分対象者となったのは、静岡県沼津市の元会社役員、吉田豊(43)被告(外為法違反や金融商品取引法違反などの罪。国籍は不明。)。吉田被告は、2013年6月に卓球用品等(374カートン、258万円相当)を経済産業大臣の承認を受けずに、香港特別行政区を経由して北朝鮮に輸出していた。吉田被告は、2014年頃に公判が行われ、外国為替証拠金取引(FX)で無登録運用などもしており、懲役2年6月、執行猶予4年、罰金500万円の判決となっていた。大阪府警などによると、在日朝鮮人がサッカー日本代表の偽ユニフォームをインターネットで不正販売していた事件を捜査中、偶然に不正口座を発見、吉田被告のFX取引が発覚したとされる。

吉田被告の顧客の不正FX口座については、北朝鮮の兵器密輸などの資金洗浄(マネー・ロンダリング)に使われた疑いが強いとされる。一部報道では、吉田被告は中朝国境付近の中国・延吉にも貿易会社を設立そそこを拠点に活動。FX取引に使用された彼のパソコンには、北朝鮮の工作機関、偵察総局が開発したとされるソフトが入っていたという。このソフトと吉田の顧客向け口座を使い、北が兵器密輸で得た資金を、FXの取引に見せかけ本国に送っていた。また2012年頃に吉田被告は、日本国内で行われた北朝鮮との文化交流事業(日中文化交流センターが主催)に講演者として参加していた。

経済産業省の公表資料は以下URLより。

(全文)

外国為替及び外国貿易法に基づく行政処分(輸出禁止)を行いました(経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/2016/08/20160826003/20160826003.html

About the Author

赤松 伊織
赤松 伊織
豊受真報編集長、赤松伊織です。読者の皆様に様々な情報をご提供できるよう精進してまいります。豊受真報をご愛読くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。