【論説】仙台市立館中学校いじめ自殺事件は最悪の展開に

仙台市立館中学校いじめ自殺事件

仙台市立館中学校のいじめ自殺問題で、加害者生徒7名全員は4月14日の調停において、「いじめはなかった」として遺族と争う構えを見せた。さらに、奥山恵美子仙台市長は26日の定例記者会見で、遺族の意向を理由に市主導の再調査を行わない旨を発表した。
館中学校のいじめ自殺事件は、「隠ぺい」につぐ「隠ぺい」の展開を見せている。2014年の9月に当時中学1年生の男子生徒がいじめを苦に自殺したが、担当教諭と学校と市教委と市長が揃って事実を隠ぺい。翌年2015年に第三者委員会の調査でいじめ自殺の事実が発覚した後も、学校名を非公表とし在校生に緘口令を敷いた。それに対して地元住民と在校生の保護者が激怒。学校に隣接する公園の噴水に献花を行うことで、館中学校で自殺があったことを公に知らしめた。
その後、仙台市と館中学校はいじめの事実を認めたが、これまでの隠ぺいはすべて遺族の意向であったと説明。仙台市議会や宮城県議会でも質疑が紛糾し、文部科学副大臣が仙台市教育長に対して、加害者生徒の謝罪の機会を奪うことのないようにと厳しく指導した。
にも関わらず、事実を明らかにするために被害者生徒の遺族と加害者生徒側との間で始まった調停において、第一回調停は加害者生徒側が全員欠席。第二回調停で、「いじめはなかった」と、一致団結して開き直ったのである。
第二回調停の後、被害者遺族は記者会見で「いじめがなかったのなら、なぜ息子は亡くなったのか。それを解明せず、話し合いで終わることはない」と述べ、6月の次回調停と訴訟の検討に入っている。
館中学校と公園献花台
館中学校いじめ自殺事件において、地元住民と保護者らの告発と思われる、特に話題にのぼる人物名は、現在も掲示板に掲載され続けている。
http://bakusai.com/thr_tl/acode=2/ctgid=104/bid=1938/

白戸聖也 元1-1 コラージュ画像作成を依頼
砂川奏太 同 父は住吉台小教師 悪口&なぜ部活に来ないのかと詰問
佐藤諒汰朗 同 プールに置き去り
鳴嶋將勝 同 母は住吉台小教師 父は八木山中教師 後ろから椅子を蹴り続ける
根本響 同 白戸とつるんでいじめる
泉孝明 同 集会後に逆ギレする
早坂翼 同 プールに置き去り
阿部聖 同 プールに置き去り
佐藤大介 元1-3 コラージュ画像作成
高杉海斗 同
倉田拓実 同 母は館小PTA会長
酒井捷来 同

最初の第三者委員会の調査によれば、いじめの加害者は11名され、さらに間接的な加害者も加えるとそれよりも多い人数となる。また、傍観者も加害者であるという一般論でいけば、現在三学年の館中学校の生徒は全員がその責任を免れないだろう。館中学校における生徒のいじめ自殺事件は、今回で三件目であり、いずれも加害者の責任を学校と町内会が隠ぺいしてきたという指摘もある。何の罪もない人間を自殺に追い込んだ集団が平然と校内と町内を闊歩しているのが、館中学校の現実である。

加害者全員が「いじめはなかった」と開き直り、奥山市長は再調査の中止を決定したことで、事件は振り出しに戻る最悪の展開を見せている。館住民と仙台市民による、館中学校と奥山仙台市長への怒りと不信は、現在最高潮に達している。

2016年4月28日
天之加久矢

参照
河北新報 4月15日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201604/20160415_13012.html

同 4月27日
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201604/20160427_13028.html

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天之加久矢
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