韓国、盗んだ仏像で仲間割れ 浮石寺が韓国政府提訴

観世音菩薩坐像

長崎県対馬市で2012年に盗まれ韓国に持ち込まれた仏像「観世音菩薩坐像」について、20日、元の所有権を主張する韓国の寺「浮石寺」が韓国政府に引き渡しを求める訴訟を起こしたことがわかった。日経新聞が伝えている。

韓国政府が保管する同仏像を巡っては日本が返還を求めているが、韓国の大田地裁は13年、日本への引き渡しを認めない仮処分を出している。観世音菩薩坐像は、2012年に、長崎県対馬市豊玉町小綱にある臨済宗南禅寺派の寺「観音寺」から韓国人窃盗団が強奪したもの。同年10月に盗難に遭っていたことが判明し、翌年1月に韓国人の男(69)らが逮捕された。同じ対馬市にある海神神社の「銅造如来立像」(国の重要文化財)や多久頭魂神社の「大蔵経」(長崎県指定有形文化財)も盗んでおり、韓国内で売り捌こうとしていたことで逮捕につながった。しかし韓国側は、「もともと観音像は韓国人が作り所有していた」「戦時中に日本人が韓国から盗み出したもの」「韓国人は仏像を取り返しただけで窃盗にはあたらない」などと主張。韓国警察は、文化財保護法違反の疑いで韓国人男性らの窃盗団を同国内で立件している。

言うまでもなく観世音菩薩坐像は日本人が作った日本の所有物だ。1973年には長崎県指定文化財にされ、古くから日本に存在していた。韓国人窃盗団は、観世音菩薩坐像以外にも、日本の様々な寺社で仏像や巻物など、古くて値打ちのありそうなものを強奪してきている。日本から盗み出したものは闇取り引きで換金され、韓国の美術館や寺社、コレクターなどが買い取り、ビジネスとして成立している実態がある。観世音菩薩坐像は韓国人の日本を対象とした、そういった窃盗ビジネスの実態把握につながった。

(参照)

対馬の仏像引き渡しを 韓国の寺が韓国政府提訴(日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG20H7K_Q6A420C1CR8000/

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赤松 伊織
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豊受真報編集長、赤松伊織です。読者の皆様に様々な情報をご提供できるよう精進してまいります。豊受真報をご愛読くださいますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。