韓国セウォル号沈没事故から2年 いまだに引き上げならず

朴クネ

韓国の大型旅客船「セウォル号」は、2014年4月16日、全羅南道珍島郡の観梅島(クヮンメド)沖海上で転覆・沈没。乗員・乗客295人が死亡、救出後に教諭1人が自殺するなど大惨事となった。韓国遺族らは、韓国政府に遺体の引き渡しを再三要求してきているが、韓国はいまだにウェウォル号引き上げに成功しておらず、事故から2年が経過しようとしている。

韓国政府は当初、2014年末の引き上げを宣言していた。しかし技術的な問題から、2015年内の引き上げに変更。ところが、「事故原因の特定が急務」などとし引き上げを行わなかった。結果、事故当初に発覚していた船員と運航企業の過失と不適切な船体改造の情報が詳細になったのみで、特に進展はなかった。事故発覚直後、日本政府は支援を申し出たが、韓国側は拒否。自力の引き上げ作業にかかったが技術的な問題で断念せざるを得ない状態が続いている。韓国内では、韓国政府への不満がつのっている状態で、今月13日に行われた総選挙で与党セヌリ党が過半数を割り第2党に転落するという大惨敗を招いたのも、セウォル号引き上げをめぐる朴クネ大統領の動きに一因があったとされている。

今月16日、韓国政府はあらためてセウォル号引き上げを示唆、7月末までに行うことを明らかにした。現在、船内のタンク10個に空気を入れる作業が行われており、船体を少しでも軽くしようという試み。被害者遺族らは、事故に対し、いまだに韓国政府が責任追及を行っていないことに抗議を行っている。

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赤松 伊織
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