【論説】東京五輪エンブレムD案の朝顔はチョウセンアサガオ?

東京五輪エンブレムD案とチョウセンアサガオ

東京五輪エンブレムのD案のモチーフになっている「朝顔」が、チョウセンアサガオに酷似しているのではないかと、ネット上で話題になっている。
公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の最終候補作品に関する意見募集では、D案について下記のように解説されている。

D. 晴れやかな顔、花咲く(はれやかなかお、はなさく)

「自己ベスト」を尽くすアスリートと、彼らをたたえる人々の晴れやかな表情。その感情の動きを、空に向いて開花する朝顔(英語名:morning glory)に重ねた。朝顔の種が芽を出し、蔓を伸ばして花を開き、再び実を結ぶ成長の過程が、大会への期待感や次世代への継承を示している。
江戸時代に流行し、子どもから大人まで広く親しまれてきたこの花が、2020年への気持ちを高め、世界から訪れる観客を日本中でお迎えする。

東京五輪エンブレムD案
D案はオリンピックのエンブレムが日章をイメージしやすいこともあってか、現在ネット上では一番人気だが、同時にそれを理由として中国・韓国・北朝鮮の立場や視点から酷評の対象にもなっている。中には太陽が旭日旗を連想させるという定番の批判もある。一方で、デザインのモチーフが「朝顔」にしては、違和感を感じる人もいる。
朝顔
朝顔は日本では主に江戸期から日本で親しまれ、多くの品種が生み出されてきた。朝顔のイラストも一般に、青や赤の花弁の中央に星型の放射状の白色を配するが、D案のように白色が極端に多くなることはない。
チョウセンアサガオの花
一方で、チョウセンアサガオの花は白色の花弁の外周がとがった形状をしており、D案の花弁の中央に似た形状を有している。
チョウセンアサガオの実
また、チョウセンアサガオの実は無数の鋭いトゲに覆われている球形で、乾燥すると黄色くなるのが特徴である。D案の解説には「再び実を結ぶ」とあるが、そこに見られるのは下の写真にあるような朝顔の実ではなく、黄色い太陽のようなチョウセンアサガオの実ではないだろうか。
朝顔の実
チョウセンアサガオは朝顔と似て非なる植物で、園芸植物である一方、幻覚、せん妄、酩酊などの強い毒性を有することでも知られており、気違い茄子の別名もある。また、花言葉には「偽りの魅力」や「変装」などがある。また、D案がチョウセンアサガオを連想するという意見に対して「全くの言いがかり」という反論もある。いずれにしても、慎重に考慮すべきだろう。東京五輪エンブレムの最終候補の意見募集は4月17日まで行われているので、そちらに意見するのもひとつの選択である。

2016年4月10日
天之加久矢

参照
最終候補作品に関する意見募集
東京2020大会エンブレム最終候補4作品
https://tokyo2020.jp/jp/games/emblem/evaluation/

2020東京五輪エンブレム候補のD案は朝鮮朝顔だ!と主張する変な人
http://togetter.com/li/960199

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天之加久矢
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